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YMO結成前夜の細野晴臣と、デザイナーの横尾忠則によるサイケデリック・ミニマルインド旅行記。YMOに横尾を加入させようとしていたくらい仲の良かったふたりでインド旅行に行った体験をインスピレーションに制作された本作。横尾はアルバムのアートワークを手がけたのみで、実質細野のソロ作となっている。松武秀樹のマニュピレーションによるアシッディーな電子音と、坂本龍一、佐藤博によるインプロ的キーボードが、エキゾチックなアンビエント・テクノの様相を呈している。A面B面で二部構成ということになっており、A面はより前衛的で電子音の強いミニマルな組曲、B面は名義も変えて(B面の細野の変名 ”西原朱夏”は、”北原白秋”をもじったもの)比較的ポップに作られている。前作”はらいそ”のアウトロのセリフ、『この次はモアベターよ』は、直後に結成するYMO自体を指すだろうが、時系列的に次作はこの作品となっている。大衆音楽の世界で成功を収めていた細野が、”前衛”に大きく踏み込んだ快作。[Fazzy73]
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