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Aftermath and Transitions (Traces Of The Ukrainian Underground in Cologne (1994-1996)) [Vinyl]
1990年代初頭に芽生えたウクライナとドイツ・ケルンのアンダーグラウンド・シーンの交流から生まれた、その貴重な軌跡をまとめたコンピレーション『Aftermath and Transitions』が、〈Stroom〉より登場。
交流の発端は、1990年にケルンのDIYコレクティブSHMの中心人物Guido Erfenのもとへ届いた、ハリコフとキーウのアンダーグラウンド・バンドを収めた一本のカセットでした。その出会いは、1993年のコンピレーション『Novaya Scena』へとつながり、やがて互いの地を訪れながら共同制作へと発展していきました。本作に収められた音源は、アンビエントやポストパンク、チェンバー・ロック、フォーク、ダブといった多様な要素が溶け合い、東欧の旋律感覚とケルンのDIY精神が響き合う、どこにも属さない独自の音響世界を描き出しています。
冒頭の4曲では、即興の揺らぎを宿したシンセサイザーとカシオ・キーボードが織りなす音像の中を、儚く透明感のある歌声が漂い、夢の断片をそっと拾い集めたようなニューウェイブやアヴァンポップを思わせる幻想的な世界が展開されます。中盤では、民族音楽とも架空の儀式音楽ともつかないサイケデリックなサウンドスケープが広がり、ジャズやポップスの感覚を取り入れたメロディが実験的な音像に親密さを添えています。アルバムを締めくくるTaranの「Death And The Bachelor」では、緊張感をはらんだ音響と親密でメロディアスな旋律が交錯し、この国境を越えた共同制作の余韻を静かに結んでいきます。本作は、東西冷戦終結後の転換期に、自主流通のネットワークを通じて結ばれた人々の交流と、国境を越えて育まれた創造性を刻んだ歴史的なドキュメントと言えるでしょう。[GRRRDEN]
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