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電子作曲家 Steve Hauschildt による6年ぶりのニューアルバム『Aeropsia』は、揺らぎの中から静けさへと帰っていくような、薄いヴェールに包まれた美しいシンセ・アンビエント作品。
アメリカからジョージア・トビリシへと拠点を移し、個人的な環境の変化と、世界が大きく揺れる時代の只中で、知覚の歪み、断絶、そして再生というテーマを探求する中で生み出された一枚です。タイトルの “Aeropsia” が指すのは、気圧や認識の変化によって物が揺らめいて見える不思議な視覚現象。その名のとおり、「見えるもの」と「感じられるもの」の境界が溶け合い、薄い膜のようにたゆたう境界線が、作品全体に繊細で抽象的な音色をもたらしています。
Lia Kohl のチェロは体温のように柔らかな温もりを添え、Michael Vallera によるギターの倍音は、幽玄な余韻を帯びて音像の奥行きをひっそりと広げていく。電子音と触覚的なテクスチャーが混ざり合い、霧が立ちのぼるような不確実性の中を静かに進んでいく様子は、変動し続ける心身の地形を静かに描き出しています。アルバムを締めくくる21分の大曲「Amongst Automata」は、圧巻の美しさ。静寂の底からゆっくりと立ち上がる音の粒子が広がり、長い余韻を残すシンセシスが美しく響きわたります。[GRRRDEN]
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