ミュンヘンの5人組バンド Fazer が、4作目となるスタジオ・アルバム『Yamaha』を【Squama】からリリース。インディー、ジャズ、サイケロックを織り交ぜたサウンドは、本作でさらに深化し、実験性とグルーヴ感が絶妙に融合。

録音・ミックスはミュンヘン中心部にあるベーシスト Martin Brugger のスタジオで行われ、エンジニアの Noël Riedel と共にDIY精神に基づいた音の実験を行いながら制作。リバーブのために隣の階段をエコーチェンバーとして使うなど、実験的なアプローチが随所に散りばめられています。バンド全員によるライブ録音を基本としつつ、今回はアコースティック・ギターやトロンボーン、エレクトロニクピアノ・ウーリッツァーなどのオーバーダブも多用されており、これまで以上に豊かな音像が広がります。タイトル『Yamaha』は、Fazerの名を冠したバイクのロゴを用いたアートワークから着想されたもの。静かなジャズトラック「Foam」で始まり、サイケデリックなグルーヴが印象的な「Apex」、バレアリックなギターソロが映える「Honda」、終盤のロック色が際立つ「Chrome」まで、多彩な展開をみせる全10曲。底にあるロックのグルーヴを軸に、ラテンやアフリカ音楽の要素がさりげなく顔をのぞかせる、遊び心と洗練を兼ね備えたモダンジャズ〜クロスオーバー作品。[GRRRDEN]