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[再入荷]
本作は、[夜]をイメージした天然由来成分100%使用のオリジナルエッセンシャルオイルと、その香りから想起されたイメージを基に90年代から作曲家、作詞家として様々なメディアでプロフェッショナルな活躍をしてきた東京を拠点とする電子音楽家”Yumi Iwaki”が制作した楽曲収録のカセットテープを合わせたセットです。パッケージのデザインはKankyō Recordsのロゴデザインも手掛けるYudai Osawaが担当。マスタリングはChihei Hatakeyama氏が担当。揮発し徐々に変化する香りと音楽の融合による有機的な空間体験をお楽しみください。DLコード付属。各限定100セット。【Kankyō Records】
ときに、音楽は忘れかけた記憶を呼び覚まします。それどころか、まだ行ったことのない場所・見たことのない風景を一瞬のうちに想起させ、しかもその中にいつまでも佇むことを許してくれる──そんな懐の広さも秘めています。 音楽というアートフォームに特別な愛情を持つ方が絶えないのも、こうした即効性・永続性を併せ持つ不思議な自由さ・寛容さゆえかもしれません。
シンセサイザーを軸に、ピアノやカリンバといった生楽器、さらには環境音といった有機的な要素が絡み合う『Nocturnal』は、タイトルの通り ”夜” がモチーフの作品です。 夜の底の一個人としての私的な目線から、都市や森などを空から俯瞰するような視点まで、本作が投げかけてくるイメージはあまりにも多様なものです。おおよそ私たちが体験しうる、夜の ”静的な側面” がすべて詰まっている──そう言っても過言ではないでしょう。 とはいえ、この作品は決して夜の静けさ〜優しさだけを描いたものではありません。各A/B面の最後に配された「Insomnia」(不眠症)・「Four O’clock」(午前四時)と題された楽曲が、それぞれ大きくクレッシェンドしながらフィナーレを迎えていくことに象徴されるように、本作がリスナーにもたらす印象は多面的で、示唆に富んでいます。
この点は、本作の制作時のインスピレーションの源となった、特製のエッセンシャルオイルの香りにも同じことが言えます。 ユーカリ・ラディアータの透明感のある爽やかさと、ジンジャーのスパイシーな刺激。二面性を持ったこのオイルは、それ単体でもさまざまな情景・物語を呼び起こします。『Nocturnal』が持つ奥行きは、オイルと掛け合わせて体験することで、いよいよ途方もないものとなるでしょう。
基本的に”聴覚の芸術”である音楽 (録音物)。その鑑賞体験に、嗅覚が加わるということ。それは、音楽というアートフォームが持つ即効性・永続性の両側面をさらに研ぎ澄ませ、私たちのイメージをどこまでも拡張してくれます。 ”フィジカル”の音楽体験を文字通り更新するKankyo Recordsの新企画〈sound Incense〉。この極めて静謐で私的なひとときが、ひとりでも多くの方の生活を彩ることを願います。[TOMC]