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ブエノスアイレスを拠点とする作曲家、Ignacio SandovalことYOTOが、アルゼンチンのフォーク・ミュージックを再構築した新作アルバム『Ciprés』で〈Kit Records〉に帰還。ラテンアメリカのフォークの伝統と、活気あふれるブエノスアイレスの実験音楽シーンが交差する場所から生まれた本作は、哀愁を帯びた音楽的な物語をゆるやかに紡いでいく作品集です。
ギターを中心に、小さな即興演奏としてリアルタイムで録音された音に、マリンバや木琴、ゆったりとしたパーカッションによるほつれるような旋律を丁寧に重ねています。美しい旋律の奥には、親密さを感じさせる温かな陽光と孤独の影がゆらめき、日常のなかにある私的な瞬間と、大自然のなかに佇むような静かな広がりを感じさせます。
雨風にさらされ、ゆっくりと朽ちていくものの姿を思わせる音楽は、途切れ、枝分かれし、崩れながらも、また再び結びついていく自然のサイクルのよう。時間に朽ちた街の柵に蘭の気根が静かに絡みながら伸びていくように、音と音がゆっくりと寄り添いながら、木漏れ日の間に揺れるような音風景を描いています。[GRRRDEN]
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