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Hyperrealist Music, 2011-2015 [10th Anniversary Edition Vinyl]
【EM Records】より、音楽家 ノア・クレシェフスキー の2015年作『Hyperrealist Music』が、リリース10周年を記念し、そして故人となった作家へのオマージュとして、初のLPエディションで登場。クレシェフスキーが提唱した「ハイパーリアル・ミュージック」とは、生楽器や人間の声といったリアルな素材をもとにしながら、人工的な操作や綿密な配置によって再構築された音楽のこと。楽器や声の粒子が、現実ではあり得ないような距離感や速度で交差し、奇妙でありながらどこか美しい、予測不能な展開を生み出します。一度聴いただけでは掴みきれない複雑さを秘めつつ、繰り返し耳を傾けるほどに新たな表情が浮かび上がる、多層的で豊かなリスニング体験が広がる一枚です。[GRRRDEN]
発売十周年記念そして故人となった作家に捧ぐ初のLPエディション。「ハイパーリアル・ミュージック」提唱者で創始者、ノア・クレシェフスキー後期傑作作品集。
クレシェフスキーはブーランジェとベリオに学んだクラシック作曲家で、活動初期70年代から80年代は電子音楽/テープ音楽をやっていましたが、ファインアートで勃興した「ハイパーリアリズム(*注)」に感化され、その概念を音楽に取り込んだ「ハイパーリアル・ミュージック」を提唱。その第一人者となりました。彼のハイパーリアル・ミュージックは、一聴した限りでは器楽の生演奏に聞こえますが、実際は人工的な操作と配置で創作されたものです。彼のサウンドパレット上では人間によるアコースティック楽器の実演奏やヴォイスが素材となる一方、シンセサイザー等の電気的な合成音は用いられません。録音年もジャンルも異にする演奏・楽音がいち作品内で任意に結合され、ある音は過剰に強弱・長短のアクセントがつけられ、意匠をこらしたドラマ性とユーモアが加味されています。特筆すべきは、AIが登場する前の時期において、彼が「スーパーパフォーマー」と命名した、人間の限界を超えたサイバーヒューマン・ミュージックという新たな形態を生み出したことにあります。本アルバム『ハイパーリアリスト・ミュージック、2011-2015』は発売時2015年の最新作と自らのフェイバリット「ハイパーリアル・ミュージック」作品を作家が自選したコレクションです。ここでは聴き進めるにつれて姿を現す、狐につままれたような「ハイパーリアルな」世界に惑わされることでしょう。また、クレシェフスキーは、Visible Cloaksのスペンサー・ドーランによる不確定性サイバー室内楽プロジェクト、コンポニウム・アンサンブルの大きな影響源であり、その初リリース『八つの自動作曲作品集』は彼に捧げられています。
*注:写真等を用いて対象を克明に描写する美術の潮流。「超現実主義」と和訳されるシュルレアリスムとは区別される。スーパーリアリズムともいう。
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