Once Was Ours Forever [CD]

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Once Was Ours Forever [CD]

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LP

オランダ・アムステルダム拠点のサウンドメイカー、Jonny Nashによる通算7作目『Once Was Ours Forever』がMelody As Truth／Planchaよりリリース。直近作『Point Of Entry』から約2年ぶりとなる本作は、彼の「夕暮れの音風景」志向がより深化した、繊細で詩的な音響旅です。

霞むような曇り空を思わせるギターの指弾きと、流れるようなシンセ・パッド、そこにサックス／チェロ／多層コーラスがそっと寄り添う。Joseph Shabason（“Angel”）、Shoei Ikeda（“Dusk Can Dance”）、Tomo Katsurada（“Holy Moment”）、Satomimagae（“Rain Song”）らによる柔らかな彩りが時を穏やかに刻んでいきます。

「Blue Dragonfly」ではコクトー・ツインズを彷彿とさせる透明感、「Bright Belief」にはコズミック・アメリカーナの光景が浮かび、「Green Lane」ではシューゲイザー寄りの豊かなテクスチャが顔を覗かせる、そんな瞬間が夢のように紡がれてゆきます。
全11トラック、総じて“間”と“余韻”を大切にした構成。BGMとして聴くだけでなく、窓の外の景色や記憶と柔らかくシンクロし、気づけば心が静かに開かれているような作品です。
日常の疲れを心にためたくない人にこそおすすめ。夕暮れの光が差し込む部屋で、コーヒーをそっと啜りながら聴きたい、温かくも澄んだ一枚。大推薦。[Hタカハシ]