Kankyo Records

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カナダ・トロント〈Telephone Explosion〉より、伝説のカルト電子音楽家の ”最も過激な未発表作品” がLPで奇跡のリリース。ただ過激・レアなだけでなく、2010年代以降のベッドルーム・ソウルに通じる要素すらも兼ね備えた、まさに ”歴史的名盤” です。

ここ日本でも「アウトサイダー」「鬼才」「カルト・レジェンド」と称され高い人気を誇り、海外では「テクノの王」とも評される現代電子音楽のパイオニアのひとり、Bruce Haack。本作は1977年に録音され、翌’78年にリリースするはずが「あまりにタブーな題材・罵詈雑言が多いため」長らく未発表となっていたレアアイテムになります。
実際、複数の楽曲でFワードが確認できるほか、タイトルからしてアウトな「Blow Job」「Tit For Tat」のような楽曲も収録されるなど、リリック〜テーマの過激さはなかなかのもの。

とはいえ、個人的に最も注目いただきたいのは、その「Blow Job」のアンビエント・テクノ的なサウンドデザインです。
「ドラムマシンを用いたセクシャルなスロー・ジャム」という観点ではMarvin Gaye「Sexual Healing」(’82)やIsley Brothers「Between the Sheets」(’83)よりもずっと早く、Bruce特有のウィスパー・ヴォイスも相まって、もはや2010年代以降のベッドルーム・ソウル的にも楽しめる仕上がり。もし当初の通り’78年に世に出ていたら、世間の彼の評価は現在とは大幅に違っていた可能性が高いでしょう。

本作は、カーティス・ブロウやRUN DMCをスターダムに導いた、ヒップホップ名門〈Def Jam〉創始者のひとりRussell Simonsが共同プロデュースで参加。その点が最大限活かされた超フロアキラーなエレクトロ・ファンク「Party Machine」も忘れてはならない名曲です。
まさにいま再評価されるべき ”歴史的名盤” である本作。レーベル在庫は完売済のため、早めの確保をお薦めします。[TOMC]





  • Haackula [vinyl]

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