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ロンドンを拠点に活動する中島吏英氏は、様々な装置や日常的なオブジェを組み合わせながら空間を音で演出する。インスタレーションとパフォーマンスの間に位置するような表現方法を使って、彼女はそれぞれのデバイスが自由に動く様を「演奏」と呼ぶ。『今回の作品は中島が2016年に招聘を受けたフランスのフェスティバルで、会場となった城の中庭での演奏を録音したものです。中島が空間を縦横無人に動きながらデバイスを稼働させていく中、観客の息遣いや、吹きつける風にゆれる木々など、その場に存在したものが有機的に空間を共有し、相互作用することでこの作品が生まれたといえます。』-〈ato.archives〉とあるように、人間と物との間に生まれるなんともいえぬ「現象」そのものに立ち会うような体験へと開かれた作品。[GRRRDEN]
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