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名門〈Hyperdub〉等から充実作をリリースし続けてきたLaurel Haloが、自ら設立した〈Awe〉から満を持して放つ4枚目のスタジオフルアルバム。
アンビエントにおける「音像やテクスチャーへの美意識」と室内楽的な「コンポーズの強度」が高次元で融合した傑作です。
アンビエント色を強めた『Raw Silk Uncut Wood』(’18)の発表後、Laurelはピアノが煌めくサウンドトラック・ワーク『Possessed』(’20)やMoritz von Oswald Trioらとの音響アート的作品『Dissent』(’21)などをリリース──そうした歩みの全てが、今振り返れば最良の形で帰結したように思える作品が、この『Atlas』です。
レーベル公式Bandcamp上では「アンビエント・ジャズ・コラージュの組曲」と呼ばれている本作。
勿論、電子音楽が追求してきたサウンド面の美意識・創造性と作曲面の追求を両立した作品は、これまでも数え切れないほど世に生み出されてきました。しかし、今作のようにザラついた音像のドローン・ミュージックから、その音像を引き継いだピアノの明快な演奏 (「Naked to the Light」) へと移り変わり、気づけば驚くほどメロディアスで劇的なシークエンス (「Belleville」) に到達している──しかも音像面の攻めたユニークさを保ったまま──こうした作品はそうそう無いでしょう。
ジャンルの壁が融解し、いつの間にかリスナーを途方もない深みへと誘い込む、まさにコラージュであり組曲でもある本作。まさにLPで手元に置きたくなるような重厚さ〜薫り立つ空気感に惹かれる、2023年を代表するであろう一枚です。[TOMC]
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