様々なバンドや舞台で活躍するマルチ・パーカッショニスト関根麻里の、アンビエントと密室エキゾが交錯するトライバル・ダンス・ミュージック。様々な打楽器を一人で操り、ディープでスピリチュアルな世界を繊細かつ大胆に展開していく、圧巻のオブスキュア・チューンに仕上がっています。カップリングにアムステルダムのプロデューサーLena WillikensのREMIX収録。

バンドに舞台に活躍するパーカッショニスト、関根真理の世界デビュー作。カリンバ、マリンバ、ウドゥ・ドラム、ダラブッカ、ジェンベ、トーキングドラム、カホン、ビリンバウ等々、優に15種以上の打楽器をひとり多重録音で操り、テープ逆回転やヴォイスと組み合わせ出現させた10分超の大作であるこの「Beginning」は、驚くことなかれ、なんと関根の初の「ソロ」レコーディング曲なのだ。そして関根のミュージシャンシップが昨日今日で培われたものでないことはこの曲を一聴すれば明らか。近年最大の隠れた才能の開花といえそうな、高田みどりのファンも驚きを持って迎えてくれるだろう大注目作だ。マルチ・パーカッション奏者の多重録音作は現代音楽にもあるが、ここまで圧倒的なパワー、しかもホームリスニングからフロアにまで対応する作品はかつてあっただろうか。制作中のアルバムにも期待が高まる。 

カップリングは大人気DJ、レーナ・ヴィリケンスによるREMIXで「Beginning」のトライバル成分を抽出した怒濤のファンキー・アッパー・カット。
[DJ サモハンキンポー]